オパールダムOP
光重合型歯肉・隣接歯保護材オパールダムOPはMMAベースの光重合型レジンで歯肉・隣接歯を保護します。オパールダムOPを塗布した後、むらなく光重合器で20秒間ほど照射して硬化させます。
- 歯肉・隣接歯を保護します。
- 白色のため光を反射する効果を持っています。
- ひとかきで簡単に除去できます。
- 試用期間:24ヶ月、室温保存(暗所)
- 医療機器届出番号:13B1X10086000007
[原理]
歯肉保護隔離材入りシリンジの先端に適切な径の塗布用チップを取り付けることにより塗布量の調節が可能とる。塗布されたレジンは、光照射するとペースト成分のモノマーが重合反応して硬化する。処置部のまわりに硬化レジンの隔壁を作ることにより処置部への唾液等の侵入を防ぐとともに、歯肉がレジンに覆われることによって治療に使用される刺激の強い材料から保護される。
[禁忌・禁止]
[適用対象](次の患者には使用しないこと)
- 本品に含まれる成分に対して、発疹、皮膚炎等の過敏症のある患者には使用しないこと。
[使用方法]
- 付属品のチップは再使用禁止
[使用方法に関する使用上の注意]
- 処置前の歯の洗浄は、歯冠の咬頭側1/3は特に丁寧に行うこと。
- 下顎の歯列を隔離するときには、歯間空隙から唾液が流れ出ないように、バキュームするかコットンを舌下部に設置すること。
- 本品をエナメル質に過剰に塗布した場合は、光重合ライトで約5秒間照射して硬化させた後、過剰分をインスツルメントで除去すること。
- 歯間空隙を完全に埋めるようにして、処置部より広範囲に塗布すること。
- 歯間空隙が大きくて貫通している場合は、本品を隙間に通して舌側へ塗布し、隙間を完全に塞いで歯間乳頭と舌側歯肉を保護すること。歯間空隙を貫通するレジンがあると、歯面上のレジンの保持が強化される。
- 頬側の広範囲に塗布するときには、先に小径チップで重要な部位(歯肉縁および歯間空隙)に塗布した後、大径チップに交換して塗布するとよい。
- 歯面についた余分な硬化レジン膜を除去する際には、必要なレジンがはがれないように注意すること。
- 本品は、全歯列に使用可能である。臼歯部の場合は、バイトブロックを置き、やさしく咬合するよう患者に指示し、バイトブロックを安定させる。口腔前庭にはコットン等を置く。
[使用上の注意]
- 本品は、記載の使用目的のみ使用すること。
- 本品は、歯科医療有資格者のみ使用すること。
- 本品を患者の口腔内で使用する前に、必ずシリンジやチップからの材料の流出状態をテストすること。
- 本品を注出する際は、ゆっくりと一定の圧力で行うこと。スムーズに出ない場合は、チップを交換すること。
- シリンジ内の材料容量は複数回分ある。交差感染を防ぐために、使用ごとにシリンジを適宜消毒すること。ヒートシーラーで封のできるシリンジカバーを使用して保存することを推奨。
- 照射光は直視を避けて、保護眼鏡等の防護処置を施すこと。
- 本品は、目に入らないように注意すうrこと。万一目に入った場合には、すぐに多量の流水で洗浄し、眼科医の診断を受けさせること。
- 本品が皮膚に付着した場合には、すぐに石鹸等でよく洗うこと。
- 本品を熱や光にさらさないようにすること。