オラシールJ
コーキング&パテオラシールJのコーキングとパテは濡れたラバーダムや歯肉・粘膜、歯芽や補綴物に使用できます。また、唾液や水中でも使用できます。オラシールJのコーキングは歯列の叢生箇所や露出根面等の防湿が困難な部位へも使用できます。ケースによってはコーキングより粘調度の高いパテをお使いください。
歯内療法時にはオラシールJコーキングをブラックミニチップやホワイトマックチップで塗布してラバーダムを防湿強化します。塗布したコーキングはグローブを着用した濡れた指や綿棒、器具等で簡単に形成できます。
歯内療法には清潔で乾燥した環境が好ましいとされています。
- ブラケット装着時の防湿に(コーキング)
- パーシャルデンチャーやインプラントバーのブロックアウトに(パテ)
- 印象の際の歯間空隙のブロックアウトに(パテ)
- アタッチメントのブロックアウトに(パテ)
- 使用期間:24ヶ月
- 医療機器届出番号:13B1X10086000029
[禁忌・禁止]
・本品に含まれる成分に対して、発疹・皮膚炎等の過敏症のある患者には使用しないこと。
・付属のチップは再使用禁止
[使用方法等に関連する使用上の注意]
1.本品を患者の口腔内で使用する前に必ずシリンジやチップからの材料の流出状態をテストすること。
2.本品を流出する際はゆっくりと一定の圧力で行うこと。スムーズに出ない場合は、チップを交換すること。
3.本品が口腔内に付着した場合は、濡れた歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス等により除去し、完全に水洗いすること。付着が歯肉縁下までおよんだ場合も同様にキュレット等で除去した後、完全に水洗いすること。
4.本品使用後に歯面処理を行う場合は、必ずプロフィーカップで擦り洗いして、処置部が清浄であることを確認すること。
5.本品を適用した後のラバーダムに必要以上の力をかけたり、無理に伸ばしたりしないこと。封鎖した部分が破れる可能性がある。
6.使用後の本品の塊・細片はなるべくバキュームに吸引させないこと。
7.本品を抜歯部位や深い歯周ポケット等には塗布しないこと。擦り洗いができないので材料が完全に除去できない恐れがある。
8.本品はサージカルパックではないので、外科処置部位には塗布しないこと。
9.採取した印象は石膏を流し込む前に必ず消毒、洗浄すること。
*「オラシールJ コーキング」
ラバーダム等の間隙封鎖、根管治療時で根管口が歯肉縁下におよぶケースでの防湿、ブラケット接着時の唾液コントロール等に使用する。
「オラシールJ パテ」
オラシールJ コーキングより粘調度の高い材料で、主として印象採取時のアンダーカット修正時に使用する。
[使用上の注意]
1.使用注意
1)本製品を所定の用途、用法以外には使用しないこと。
2)本品は歯科医療有資格者のみ使用すること。
3)使用時、保管時に誤って目に入ったり、飲んだりしないように取扱いに十分注意すること。万一、目に入った場合は、直ちに十分な量の水で洗浄に、眼科医の診断を受けること。
4)シリンジ内の材料容量は複数回分ある。交差感染を防ぐため、1回ごとに適宜消毒すること。硬化を防ぐためにもヒートシーラーで封のできるシリンジカバーを使用して保存することを強く推奨する。
2.不具合・有害事象
本品の使用によって起こる不具合・有害事象は以下のとおりである。
1)重大な不具合
・破損、折損
・動作不良
2)重大な有害事象
以下のような有害事象が現れた場合は、適宜、必要な処置を行うこと。
・本品に含まれる成分に対しての発疹、皮膚炎等